活動報告

毎月行っている日曜発明学校の報告をします。
※2014(平成26)年4月より報告を開始しています

活動報告

第705回 日曜発明学校(2017/11/12)

午前中のご講演は、おもちゃデザイナー・パフォーマーの相沢康夫様でした。積み木のトップブランド、スイス「ネフ社」の日本人デザイナー、名誉あることあり、加えて漫画家や積み木パフォーマーなど、多くのすばらしい面・能力をお持ちの相沢先生です。今回、東研では「あそびをデザインする。ひらめきスイッチ!!」と題し、おもちゃとの長く・親しく・やさしく・楽しく接してこられたご経験談と、多くの種類の積木を使っての「本当に楽しいオモチャパフォーマンス」をご披露いただきました。

最初、発明についてお話しがありました。小さいころから「発明はあこがれのことば」であり、その後、積木そのものを創作することをしてきたが、それは発明というよりは「発見」に近いというお話しでした。積めそうにないようなユニークな形状の積木を独創し、何度も何度も挑戦・失敗を繰り返し、絶妙のバランスで積み上げ、想定していた形や、場合によっては予想外のすばらしい形ができた際の感動を、独創的な形の積木本体と積み上げたバランス立体を「発見」ということばで示されました。

その実演・パフォーマンスが楽しく、笑えて、驚き、本当にすばらしい。どれほど多くの時間を費やされたのかはわかりませんが、絶妙なバランスと感動を与える完成形、それらの組立て過程や完成時に合った絶妙なトークとともに、積木の深さを教えていただきました。使われた積木は、相沢先生の作品含め、「ハニカム」「ヴィボ」「ボーン」「レインボー」「ネフスピール」「アングーラ」などですが、それぞれの個性を十二分に理解しておられると思い、見惚れていました。

↓「ハニカム」でのバランス ↓お気に入り「アングーラ」 ↓新刊本のご紹介

  

  

↑悩める「レインボー」  ↑蟹の「ネフスピール」  ↑トンボ「リグノ」

先生の今までの活動では、一貫して「自分はデザイナーである」という立ち位置を貫き、商品化採用を待つというスタイルを続けて来られたとのことです。誠に骨のある生き方、すばらしく、大変参考になりました。その信念の生き方を伝える方法として、今回の新刊本「ひらめきスイッチ」発売や、それに合わせた全国個展・パフォーマンスツアーをされているのかな、と思いました。

東研には、その活動の真っ只中であるにも関わらず、お越しいただけました。本当にありがたいことです。新刊本がベストセラーとなり、益々ご活躍されることを期待します。今回ご披露いただきました積木は、年齢を問わずすばらしいものです。さらに世の中に普及してもらいたいものです。

※ペガサスの進化もよろしくお願いします。

 

第704回 日曜発明学校(2017/10/ 8)

午前中のご講演は、名城大学名誉教授工学博士の杉下潤二様でした。演題を「自然に学ぶ材料開発」として、幅広い知識と多くのご経験に基づく、示唆に富んだお話しをいただきました。
以下、簡単にお話しの内容をご紹介します。
まず、「材料」というものが大変大切なものであり、身近なものであるということを、漢字を例として教えてもらいました。金偏の漢字は141文字ある。草冠は278文字、木偏296文字、一番多いのは糸偏306文字とのことです。植物の偏が圧倒的に多く、普段何気なく使っている「機械」という漢字も金偏ではなく木偏ですよ、もともと木で・・・という分かりやすいお話しです。橋の材料が、木・石から鉄になっているように、従来からあったモノが変化していることや、電化製品など新しく身の回りに現われたモノも、材料進化とともに製作されてきた事を説明いただいたのです。
材料を自然界から眺めてみると、その「強さ」の観点もポイントとのことです。雑草オオバコの茎をつかった相撲、スイカは吊り下げ育てれば茎がしっかりする、オニシバリの隔壁構造は鬼を縛れるほどの強さであること、日立の木(TVコマーシャルで出る大きな木、モンキーポッドと言うそうです)の枝の強さ、それに比べ兼六園の雪吊りをされている木は弱いことなど教えていただきました。その木の強弱は、専門的には「あて材」が発生するか否かとのことです。私の理解したところでは、人の手を入れすぎると自然は弱くなる、という事かと思い聞いておりました。
その後も、専門的なお話しを数多くの事例を取り入れ、ご説明いただきました。孟宗竹は軟鋼に匹敵する強さを持っていること、木材を切った際の中心部分とその周りとの違い、比重が1.28という水に沈んでしまうリグナムバイタという木材が、金属を押しのけ軸受材料として使われていることなど、いずれもその強度と材料としての価値が高いこと、さらに自然界には技術者が参考にすべきことが多く含まれているといった内容です。金属関係では、相性の悪いモノ同志を合わせることで、すばらしい材料に生まれ変わることも教わりました。材料同志が接触し、こすれる際に、すり減ってはいけません。摩耗を少なく摩擦係数を少なくする工夫がモノづくりには必要とのことで、その点で、動物の関節のしくみが本当に素晴らしい事も教えていただきました。
さらに、「傾斜機能性複合材料」という高度技術のお話しを、スペースシャトルの耐熱タイルの例や、ローマ時代の靴底などの話を入れ、現代の自動車エンジン内では高度なバランスをとった金属複合材料の組み合わせであることを、現物を手で触れさせていただくなどし、説明してもらえました。
終盤には、材料の自己修復性・自己防衛性のお話しであり、私も今まで全く知りませんでしたが、生物ではない自然のモノにも、もしかすると自己修復性や防衛性があるかもしれない、という先生独自のご見解を伺う事が出来ました。モノにも意志があるということ、私個人的には非常に興味のあるお話しであり、ある種のロマンを感じます。
「人間はいろいろと実現をしてきた。この後も、いろいろな問題・課題が出るだろう。それに対し、パイオニアで進む事が大事であり、必ず課題は解決する。日本はそうあるべきだ。」との締めでした。
アイデアの直感でモノを考案したとしても、実用的なモノに仕上げるには材料選定があります。その「材料」という世界が奥深く、進化していることを知りました。また、自然界のすばらしさを再確認した時間となりました。杉下先生、すばらしいお話しをいただき、本当にありがとうございました。
※歴史・邪馬台国のお話しなど含め、またの機会が来ましたら、よろしくお願いいたします。

  

第703回 日曜発明学校(2017/ 9/10)

午前中のご講演は、株式会社河合電器製作所の技術部マネージャーをされています横地茂さまでした。お忙しい中、私たちの会にお越しいただきました。また、今回のご講演の調整をしていただきました営業推進部の広報リーダー神田宏美さまにもご一緒頂いた次第です。ありがとうございました。

最初は、新聞記事掲載になりましたラボ施設「KARUTA」でした。社員さまも建築の一部を設計されたとのこと、会社さまが重視されている「社員創造力」の賜物とのことでした。

そのご説明の後、会社さまや製品のご紹介となります。ヒーターという製品群を、三つに分け、やさしく具体的に教えていただきました。シーズヒーターとカートリッジヒーター、それに面状ヒーターがあることから始まり、河合電器さまはハンダゴテ製造に携われておられた事などの経緯をお話しいただきました。その後の具体的な事例は、お取り扱いのヒーターは、まさに多様な場所で使われていること、それぞれの機器の中身を思い浮かべる事が出来るお話しとなりました。

家電向けの利用例から始まります。電気コンロ・ロースター利用で、醤油などを垂らすなどして課題をクリアしてゆく試験のエピソード。グリル付オーブン(電子レンジ)での利用では、焼き加減などの微調整にご苦労をされたお話し。お客様である家電メーカーさまからの不可能とも言える二倍の増産要請に、工場の方と一体となったライン増設をされたお話し。温水シャワーに至っては、ポコポコと音が出ないようにする調整をされたお話しなど、ひとつひとつイメージが抱けるように説明をいただきました。

さらには、パーマで使うヒーターでの工夫、自動販売機ではヒートポンプとの競争で苦労されたお話し、保育器でのヒーター利用では、体温と温湿度、感染症の関係から、難しい調整が必要であったことなど、私たちの生活を維持する上で、何気なく利用している機器にヒーターが数多く利用されていることに気付く事が出来た次第です。さらに、風力発電、カミソリ滅菌、工場ではせんべい製造ラインでの活用、パッキングの熱溶着シール、製本機、グルーガンなど、それぞれに工夫を凝らしたヒーターが利用されていることが理解できました。

まさに、ひとつひとつのヒーター利用について、個々に慎重に対応することが必要であり、それぞれに対し、研究・試験・各種調整をされている、まさにヒーターのプロフェッショナルであることを教えていただきました。

それらで使われているヒーターの実物も会場にお持ちいただきました。私たちも、その実物に触れることもでき、その際には、神田さまにも本当に丁寧な説明をいただきました。ありがとうございました。

さらにその後、私たちのために「特許事例」をご披露いただきました。ヒーターを使う際に空焚き防止を如何に行うか、熱伝導率とその配置を工夫され、目標時間以内で正常動作する機構を特許取得されたというお話しでした。ヒーターという大変便利な機構は、安全安心の観点からも、本当に重要であることを教えていただきました。

締めとして、会社さまで実施されている「バランスのよい思考法」「変化と進化」「創造力を高める」など、誠に積極的であり創造性を高める活動をされていることをお教えいただきました。社長さま主導の「佐久塾」「体験研修」「異業種交流」など、まことにすばらしい会社さまであること、よく理解させていただきました。河合電器製作所さまの益々のご発展を期待しております。今回は、本当にありがとうございました。

 

第702回 日曜発明学校(2017/ 8/ 6)

近年夏恒例でお願いしております内田弁理士のご講演でした。東研夏期講座といったところです。さわりとして、創意国際特許事務所のご紹介と、類似品問題は特許権を取得し相手に知らしめることでかなり解決している実例などをいただきました。

さて、今回の新ネタは「脳・老化度」のお話しでした。皆さまは、「感情老化度テスト」をされましたか。若さ・老化防止には、身体能力もさることながら、脳、特に前頭葉が極めて重要な働きをしているということです。大きくいえば、脳には二つの回路があり、本能系の回路がひとつです。判断・反応型であり、爬虫類から持っている回路とのことです。もうひとつが知性の回路であり、前頭葉にあるそうです。この知性の回路こそが、意欲や創造性を発揮させるものであり、自分自身の感情状態を認識し、その感情を制御し、動機付けたりするという、特にアイデア品・発明品などを目指す私たちにとっては、誠に重要に回路とのことです。その回路がどの程度であるか、「感情老化度テスト」を行い、結果に合わせ、若さを保つための努力をしましょうという勉強でした。

新しい事に挑戦するということは、脳にとっては最上級の刺激とのことです。起業・副業などに挑戦するということがよいとのことですので、私たちも少しでも新しい事にチャレンジしたいものです。

脳の勉強した後は、私たちが覚えておくべき事として、①発明・デザインは質より量を重視しよう ②発明に至る円錐図にあるよう、知識を多く知った上で創造力を加え、発明に至ろう ③緻密な観察をもってメカニカル発想法を身につけよう この三点を教えていただきました。

脳の刺激で、当日のご講演タイトル「発明でいつまでも若く!」というメッセージをいただくことができました。

今回は、さらに用途発明なるお話しをいただきました。既に知っているものでも、新たな用途を見出した場合でも発明に値するということです。例として、「これを食べると二日酔いが治まるもの」などとのことです、語り継がれる言葉の中にありそうです。先生からの実例は、「秦野市の古谷氏が特許取得し商売をされている内容でした。映像を使ってのご説明をいただきました。落花生を麺類の中にまぶし入れることで、舌触り・歯応えに特徴を持つ新しい食材になるとのこと、商品名を「はだの落花生そば・うどん・ラーメン」とのことです。合わせて古谷氏は、日頃から使いにくいと思っていたそば打ち道具についても、独自の考案を施し、こちらは、「そば打ちツルツルファミリー」として好評販売中とのことでした。用途発明に関する勉強をさせていただいたご講演となりました。内田先生、毎回のネタを考えていただくところから、本当にありがとうございました。

   

第701回 日曜発明学校(2017/ 7/ 9)

ご多忙にもかかわらず、私たち東研をご理解いただき、公益財団法人 中部科学技術センター科学技術普及部から西沢一敏様・松岡舞子様にお越しいただきました。午前の時間をどのように使うか、私たちのことを思い、いろいろと工夫いただきました。資料はじめ、多くの科学で遊べる品々も会場にお持ちいただき、途中からは「子どもに戻ろう!」との号令とともに、私たちにすばらしい科学実演を披露いただき、私たちも大いに楽しむことができました。

お話しの最初、西沢様の自己紹介として、世界に冠たるデンソー様でのアイデア・発明に関するエピソードのお話しでした。これらのお話しだけでも一回ご講演をいただけるのではないかと思った次第です。その中、特に「考え続ける」ことの大切さは、すばらしいメッセージと受取りました。

次は貴センター様のお話しでした。昭和35年からの活動ということで、東研とほぼ同じく発足されたとのことは、その時代に多くの「技術立国」を目指した先人がおられたという、生き生きとした時代を思い浮かべました。活動内容として、「かがく好きになるステップ」を明示し行動されていること、3人のキャラクタ設定で「かがくであそぼ」を展開されていること、これらはセンターの皆さまが幼少のころを思い起こし、その感覚を率直に科学普及に反映されていることであろうと推察しました。

途中で西沢様が西沢博士に「変身」。松岡様とともに、お似合いの白衣で工作チーム「中科ドン」時間となりました。最初は何ができるのか解らない材料を配布いただきましたが、説明が進むにつれ、工夫が本気で必要なことが理解できました。「フレフレフレミング、簡単モーター」です。これは、まさに科学のおもしろさとデザインの必要性、競争の楽しさ、さらに科学原理の面白さなどを教えていただきました。私は、その動きで癒やされた時間となりました。

その他、書ききれぬ科学のお話しをいただき、本当にありがたいことと感謝申し上げます。今は少子化と言われています。貴センター様の価値が益々高まる中、特に「中科ドン」のご発展を期待します。

  

 

第700回 日曜発明学校(2017/ 6/11)

輝いているのはどっちであるか。勤めていた会社の方々とご両親との生きざまをみて、こっちだ! シオンという会社を立ち上げられ、独自の経営手法で、お取引先様に対しても、社内に対しても、またご自分に対しても輝きのある生き生きと活動をされている山田健社長にご講演をいただきました。お話しの内容は言うに及ばず、お話しぶりが笑顔一杯であり、また非公認ながら「コマ大戦、第1回東研場所」を仕切っていただきました。山田社長の話を聞きたいと学生4名も駆け付けられるなど、大いに盛り上がるご講演になりました。山田社長、本当にありがとうございました。
  
内容の要点は以下とします。まず、うだつの上がる関市、社長が小学生時代から意識していたという発明・発明本についてのイントロ話から始まりました。その後、コマ大戦での奮闘映像を見せていただきました。優勝の瞬間のシーンでは、会場から拍手もあったのです。皆の気持ちが入ったところで、コマ大戦に参加することになったいきさつ、とことん負けず嫌いのために行ったキントレなどなど、また200個もの戦利品のお話し、昨年度のコマ大戦年間ランキング1位のお話しなどがありました。負けた時のくやしさがリアルに伝わるお話しで、戦うということの良い刺激をいただいた次第です。「呑み屋場所」のお話しもいい内容でした。
さて、その後、会社シオン様についてのお話しです。朝一での町掃除、活力の源としてのクイズ、それに今回のご縁のきっかけとなった「ありがとうポイント」の説明をいただきました。社長様が常に大切にされている「人との関わり・コミュニケーションを大切にする」が基になり、リーマンショック時には、無謀とも言えるユニークな経営判断をされたとのお話しは、深く味わいのあるお話しでした。仕事がない時期に、「よし!自分の作りたいモノ、すきなモノをつくってみよう」とは、余程の決断が必要です。その後、社長の飛び込みでの営業なども功を奏し、今ではすばらしい自社ブランドを立ち上げられるに至ったというお話しでした。
「仕事を楽しく、誰もが輝ける」として、益々シオン様がご発展をされること、大いに期待をしております。山田社長様、本当にありがとうございました。「ありがとうポイント+50」

第691回 日曜発明学校 (2016年9月11日)

午前は、経済産業省中部経済産業局の大山特許室長のご講演でした。ご多忙の中、お越しいただきました。 (さらに…)

第690回 日曜発明学校 (2016年8月7日)

午前は、アイドウの佐藤社長さまからのご講演でした。 (さらに…)

第689回 日曜発明学校 (2016年7月10日)

NTCC販売合同会社の榊原代表からの夢あるご講演をいただきました。 (さらに…)

第688回 日曜発明学校 (2016年6月12日)

6月は一日一発明、弁理士の内田さまからの講演でした。 (さらに…)