活動報告

東海発明研究会では、毎月、例会を行なっています。その内容の一部を報告します。
(※2020年以降、新型コロナの予防のため、会を中止した月があります。)

活動報告

第752回 日曜発明学校(2022/11/13)

【11月の勉強内容】
会の前半には、長寿健康を目指した勉強を行いました。健康長寿に気を付けないといけないのは、「食事」「運動」と「睡眠」です。今回は、その「睡眠」の重要性について、3本の動画で勉強をしました。

(1) 高須先生の「できる人間が睡眠時間の確保を最優先する理由を医学的に解説します。美容、健康、仕事、勉強、筋肉、遊び、睡眠が一番大事です。」という内容でした。
(2) マシュー・ウォーカー著の「睡眠こそ最強の解決策である」から、眠らせない犯人は誰か、ぐっすり眠るためのアドバイス、などを聞きました。
(3) 西野精治著の「スタンフォード式 最高の睡眠|超一流の眠り方」から、黄金の90分を学びました。黄金の90分とは、睡眠を最高にするために、特定の90分を大切にしなさいということです。その90分とは、寝る前の90分。寝る90分前に風呂に入れということだそうです。

いずれの動画からも、長寿健康となるためには睡眠が本当に重要であることが解かれています。睡眠を最優先とした生活リず」をつくり、特に黄金の90分を意識せよとのことです。
また、睡眠に関する知識のひとつとして、体内時計の話もありました。各個人の体内には、親時計と子時計があります。注意する点として、その体内時計を、日々、現実の時間と調整をする必要があるということです。睡眠を毎日同じ時間にとることで、この体内時計が整備できます。

第751回 日曜発明学校(2022/10/9)

【10月の勉強内容】
前半は、長寿健康をテーマに勉強をしました。9月には足腰について勉強しました。今回は「運動・筋活」と主とし、2本の動画で勉強をしました。
まず、順天堂大学の町田修一教授の「筋活で延ばす健康寿命」を勉強しました。現代は、動かない「メタボ」から、動けない「ロコモ」ということが問題になっているとして、筋肉の基礎として2種類の筋肉があること、座っている時間が長いほど寿命が縮まることなどの説明、そしてどの筋肉を鍛えればいいかを、具体的に教えてもらいました。
続いて、アンデシュ・ハンセン氏の著書「運動脳」についても勉強しました。まず「現代人はほとんど原始人」のメッセージからです。原始人と現代人の体はほとんど変化していない、よって、原始人のようによく運動ができるように体自体が出来ている。そして「現代の最強の薬、あらゆる病気を予防する薬は、ズバリ運動である」ことを勉強しました。
ふたつの映像を見て、薬に頼らず、座る時間を短くし、どのような運動でもいいので、まずは体を動かすことが大切であることを教えてもらいました。

第750回 日曜発明学校(2022/9/10)

【9月の勉強内容】
日本では健康寿命も長くなっています。その期間を、寝たきりでなく足腰元気で過ごすため、今回は「足腰」の勉強です。ネット動画です。私たちは発明・アイデアも勉強しています。この足腰関係の話を聞いて、何かのアイデアを思いついたでしょうか。
巽(たつみ)先生の、「100年足腰 ひざ痛、自分の足で歩き続けたい方に」というテーマでの話でした。膝関節専門の先生で、現在は一宮西病院におられます。
私の覚えている要点を以下とします。参考に、皆様の足腰の健康維持にお役立てください。
(1)脊柱管狭窄症という、多くの方が苦労している腰の痛い病気があります。これは腹筋が弱っていることが多いのです。この腹筋を、大きく腹を凹ませる呼吸法で鍛えましょう。
(2)膝の形ですが、年齢とともに変形していきます。日本人のほとんどは「O脚(おーきゃく)」になるそうです。まず、靴の裏のすり減り方をみて判断しましょう。O脚であれば、まずは歩き方から意識して改善することです。
(3)膝が痛くなっている方は、次のことを覚えておくといいです。症状には、初期・中期・末期があります。初期・中期は、自分で膝の痛さを治すことができます。そもそも痛いのは、膝の軟骨がすり減っていることが理由です。この軟骨は、血液・神経がありません、ヌルヌルのものです。これは半分以上残っていれば、再生できるのです。膝下の足をブラブラさせる運動を、朝起きてすぐに行うことで治ります。
(4)膝の痛みを直すための飲み薬、いっぱい販売されています。しかし、膝軟骨には血管が通っていません。つまり飲んでも、軟骨には利きません。
(5)風邪とかインフルエンザにかかった時の直し方は、対症療法としての薬を飲むことではありません。最も体に良い直し方、本当に直したいのであれば、鼻水出して、咳して、熱出しながら寝ることです。
(6)今の医学療法、正しい事ばかりではありません。

第749回 日曜発明学校(2022/8/7)

【8月の勉強内容】
8月1日は「愛知の発明の日」。それに合わせ行われた記念講演をもとに、勉強会を行いました。講演内容は以下のふたつ。
愛知から大阪へ   ~万博の取組みが研究開発のエンジンとなる
2025大阪万博プロデューサー   石川 勝氏
ヒット商品に学ぶ知財戦略 “知的財産なしに語れない大ヒット商品の物語”
元日清食品ホールディングス 加藤 正樹氏

2つ目の元日清食品の加藤氏の講演では、東研7月のキリマルラーメンのお話しに続き、ラーメンの話となりました。チキンラーメンとカップヌードル、この成功には、知的財産戦略が欠かせなかったという話でした。確かに、多くの強豪他社が現れるインスタントラーメン業界、その中で勝ち残ってゆくには知財の活動がポイントだったとのことです。
知財をしっかりと守る活動は、本当に大きな組織でしかできないことを再認識しました。
話しの中、「工業化できない発明品は、一文の価値もない」と、創業者の安藤百福氏の言葉の紹介がありました。勝者のみが言える言葉だなと思います。
また、チキンラーメンの価格を決める際、パート時給に合わせ35円に設定したとのこと。商品を売るのではなく、時間を売るという発想にした話は、これからも何某か関係してくる考え方であろうと感じました。

第748回 日曜発明学校(2022/7/10)

ご講演は、小笠原製粉株式会社の代表取締役社長、小笠原充勇様からでした。演題を『食べられるグッズ「キリマルラーメン」』として、お話しをいただきました。
東研では、以前から何度もキリマルラーメンの話をしていましたので、今回お越しいただき、本当にうれしいことです。
社長様は45歳、充実した元気溢れる方です。キリマルラーメン事業の展開を勢力的にされています。
最初に、「じいさん」と呼ばれた歴代社長様の言葉がありました。『作って売る。この商売で一番いいのは発明した商品。発明がいい。』すばらしい。
会場には、100袋近く、何種類ものキリマルラーメンの商品とわかりやすい資料をお持ちいただきました。参加された方にキリマルラーメン(東研に特別価格で譲っていただきました)をお渡しし、説明を聞くことが出来たのです。
社長様ご自身のプロフィールのお話しがありました。幼少の頃、小中学・高校の頃のお話しからです。水泳や音楽をされていた経験を、今の事業にも生かされているとのことでした。いいお話しです。


そしてキリマルラーメンのお話しになります。元の名前はキリンラーメン。「じいさん」になぜキリンという名前にしたか問われたことがあったそうです。答えは「知らん。」いくつもの種類を製造され、その中で生き残っているのが、たまたまキリンとのことです。そのキリンラーメンですが、超大手のキリンビールとの名前の重なりがあり、キリマルラーメンと商品名を変更されました。今では、ご当地ラーメン・ソールフードと呼ばれている独自ブランドです、その立ち上がり時期からのお話しです。昭和には独占的に販売された時期もあったそうですが、大手が現れ撤退されました。しかし、平成15年から再生産を決断されています。新しい事業展開が行われています。
一般の袋詰めラーメンと比較し、販売する先を変え、少量多品種への挑戦をされています。販促目的のグッズの中に、キリマルラーメンを入れ込もうという、全く新しい発想で実現されています。具体的には、スーパー・量販店での販売数よりも、キャラクターショップ・お土産屋さん・雑貨屋さんに力を入れられています。その商品種類には、主力の動物系、キリン・ペンギン・ブンチョウ・セキセイなどから、キャラクターやアーティストに合わせた商品まで、真剣にやっているのかわからない、とも言われている商品とのことです。
この事業展開は、小笠原製粉様を中心とし、まわりの多くの関係者とともに、食を通じて幸福を創り出す活動です。「楽しい、うれしいを届けたい」というフードスタイルです。その発想と行動力には驚くばかりです。関係する方々を心から大切にされる、社長様のお人柄がよくわかりました。
将来の夢が「家庭用ラーメンのテーマパークを創りたい」とのことでした。世界中で大ヒットするのは間違いないと思います。ひとはラーメンが好きです。創造力と行動力に優れ、大きな夢を持つ小笠原社長のお話し、本当にすばらしい時間をいただきました。小笠原製粉様・社長様の益々のご活躍を期待しております。ありがとうございました。

第747回 日曜発明学校(2022/6/19)

ご講演は、障害者福祉施設サンサン大府の施設長、塚本鋭裕様でした。演題を『障害者福祉施設におけるペットボトルオープナーの開発等について』として、お話しをいただきました。このペットボトルオープナー、いくつも会場にお持ちいただき、私どもも手に取り、使い勝手を確認することができました。
お話しは、まずサンサン大府様の概要と、障害者の方が行われている仕事振りなどのお話しです。全盲や車いすの方でも、自分の力が発揮できるよう、仕事には多くの工夫をされています。社会のために働くことを重視され、受託された内職作業などをされています。しかし、より意識を高くするために、サンサン大府様での自主製品を作り、そして販売する活動を始められました。
生活の中、指先に力が入らないとペットボトルのフタを開けるのが困難なことに注目され、例えば百均などで販売されているペットボトルオープナーを試し、長さや機能など、使い勝手が少し違うことに気付かれ、そして自主製品の開発に移られます。
自助具をボランティア製造されている地元企業様とともに、最初の簡単なモデル製作から始まり、いくつもの改善を繰り返し、今の形に至ったとのことです。ペットボトルだけでなく、缶のプルトップも対象にするなど、機能追加も行い、デザインにも注意をされました。
朝日新聞社との接触がありました。新聞の「声」欄にペットボトルで困っている内容があり、ちょうど開発中であったため、連絡をされました。記者の方が来られ、取材を受け、そしてサンサン大府様の記事掲載となったわけです。それは地域版での掲載でしたが、日本全国から問合せが入ります。その反響の大きさなどの実例をお話しいただきました。新聞というマスメディアの力を感じざるを得ません。中日新聞への掲載を期待したいところです。

 

関連書籍「重症筋無力症」のご紹介、そして実際にこのオープナーを利用したひとの声、生のお話しとして、説明をいただきました。利用者からの感想・意見というものの重要性を再認識しました。「・・・アレッというほど簡単に空いたのにはビックリ・・・」という表現などに、パワーをもらえたとのことでした。
販売面でも努力をされています。他の福祉施設での開発製品とともに、ネット販売をされています。また、女性に受けがいいこともあり、ネイル・マニュキュアショップなどにも展開されています。お話しにもありましたが、自動販売機に備えてあれば、助かることも多い事と思います。(ガラス瓶に栓、この飲料時代は、確かに自動販売機に栓抜きが付いていました。)
サンサン大府様では、今回のオープナー以外にも、いろいろなモノを工夫、実際に作り販売をされています。本当に素晴らしい活動をされています。その製品の中には、確実に障害者の方による手間が入っている製品となっています。その独自の価値、今後さらに脚光を浴びることと思いました。益々のご発展と、塚本様のご活躍を期待しております。本日は、本当にありがとうございました。

第746回 日曜発明学校(2022/5/8)

ご講演は、株式会社丹羽シートメタル代表取締役社長の丹羽 英晶様でした。演題を『お客様の声をカタチに 〜未充足ニーズを満たす製品づくり〜』として、お話しをいただきました。
丹羽社長のお人柄、やさしい気持ちをお持ちの方であることがよくわかる、そういった内容でした。平成11年から家業に入られ、その5年後から社長に就任されているとのことです。この激動、弱肉強食のビジネスの中で、独自の方向も加えた事業を展開されているお話しでした。

      
その独自な方向とは、まだまだ事業の柱としては大きくはない「お客様の声を元にした製品づくり」ということです。その事業に、今まさに挑戦中とのことです。ことばを変えて言えば、利用者個人から要望などの声を直接に聴き取り、それを実際の製品とすることです。
その取り組みは、従来の取引企業からの請負仕事とは異なる、新たな視点を持った事業なのです。
お話しでは、「タレパン」という専門用語の説明から始めていただき、丹羽シートメタル様での得意な加工技術につき説明をいただきました。ステンレスやアルミ板などを、「切断し、孔(穴)あけを行い、折り曲げる」。この3工程で勝負、自社で行う。それ以外の工程がある場合は、仲間の会社と共同で対応するという内容でした。
しかし、その得意の工程だけでも、私どもの欲しいと思われる製品は、まだまだいっぱいある。その加工だけでも、大きな可能性があることを教えていただきました。
現在、唯一売れているとのご謙遜付き「犬用トイレ」についてお話しいただきました。製品となったきっかけのお話しがあり、その後のいくつもの改善、お客様からの声を知り返し聴き取り、改善を重ねる。現在も改善ネタは尽きないというお話しでした。単一の製品を継続させ完成させることは、長く遠い旅であることがわかります。
また、箸置きというジャンルにも挑戦されており、洋食器を置く台への変化のお話しも興味深いものがありました。パソコンの置台についても教えていただきました。今の時代に合わせたニーズをつかみ、それをうまく反映されたすばらしいお取組み事例でした。
いずれの製品開発においても、お客様からの声を、本当に大事に、そして大切に扱っておられるのがわかります。SNSなどを通した情報は、場合により乱暴なモノも多い中、それらへ丁寧な対応をされ、少しずつ進化・改良をされている事業スタイルは、今そして今後、世の中に本当に必要な事業形態でしょう。それに挑戦されている方に、東研でお話しいただけたことはありがたいことと思いました。
製作したいモノのアイデアがあれば、しっかりとした設計書がなくとも、話に乗っていただける。それが丹羽シートメタル様だと知り、私も自分の考えているモノの中で、該当するアイデアがないか、少し見返してみようと思いました。
今回は、お忙しい中、また5月連休の最中、東研にお越しいただき、本当にありがとうございました。
丹羽シートメタル様および丹羽社長様の、益々のご活躍とご発展を、こころより期待しております。

第745回 日曜発明学校(2022/4/10)

ご講演は、株式会社岡田印刷、おもしろ創造研究室室長の岡田 翔様でした。演題を『老舗印刷会社の跡取りの挑戦!「おもしろい」から始まる新規事業開発』として、丁寧でわかりやすいお話しでした。話の中にもあった奥様MARIKA様も会場にお越しいただき、会場を明るくしていただけました。ありがとうございました。
多くの活動・趣味をお持ちの精力的な方であり、ご自身では「目立ちたがり」とも言われましたが、誠にオシャレでダンディ、また事業に対しては熱意が溢れ、これからの時代の経営者に相応しい方とお見受けしました。以下、お話しの要点とします。
岡田室長様の経歴からです。岡崎高校では最高の賞を獲得した伝説のコーラス部を引っ張り、東京海洋大学では小さい頃からの夢であるイルカの調教師を目指し、東日本大震災ボランティアで、海洋エネルギーへの取り組みに思い至り、就職した国際興業では洋上風力発電を担当され、そして4年前に実家に戻られたお話しでした。コーラス部の延長で、今はアカペラ音楽活動「カメレ音楽隊」でご活躍とのことです。・・・まあ、ここまでの内容だけでも、充分にユニークなものです。


岡田印刷様創業101年目に当たる年に戻られたことに着目、会社ロゴを刷新されました。Infinity of Imagination「101」というものです。そして、「おもしろ」という名のついた組織が動きます。「おもしろい(面白い)」という単語の意味を深く捉え採用したとのことでした。「面」とは表情、「白い」とは明るくすること、よって、「ひとの表情を明るくする」ことを行うという強い意思を表したとのことです。高杉晋作辞世の句「面白き事もなき世を面白く」も披露いただきました。
引き続いて岡田印刷様での活動内容でした。印刷業のルーツをしっかりと把握し、これからの印刷という活動の方向性を見据えます。そして現在の課題整理を行い、課題それぞれに対する迎撃方法を計画します。そして実践です。理路整然とした、まるでトップ・コンサルタントによる事業分析を聞いているようです。その延長として、取り組まれた新規開発内容を説明いただきました。今回の東研でのお話し、お声がけのキッカケとなった「封筒ランタン」は現物をお持ちいただき、印刷業との関係、開発手順、実用新案での苦労話を聞かせていただきました。それ以外の活動として、「Wedding Paper “Good”s」「地元おかざきのカタログギフト」の2つもご紹介いただきました。いずれもユニークですばらしいヒット商品と思われます。
最後に、新規事業についてのまとめがありました。その中に「パッション」が必要であり、ただ情熱を持つだけでなく、アイデアのままにせず、アイデアを形にしてゆくことが大切である、と説明いただきました。形にするということ、発明に関わる私たちにとっても、ここがとても難しい壁となっているところです。
岡田室長様のお話し全体を通し、すばらしいアイデアをひらめく能力に加え、アイデアのままにせず形にしてゆく、その実行力をしっかりお持ちの方ということがよくわかりました。印刷業様だけあって、本当に「ことば」を大切にされていることもよくわかりました。岡田印刷様、岡田室長様およびご家族様の益々のお幸せを祈念しております。本日は本当にありがとうございました。

第744回 日曜発明学校(2022/1/15)

ご講演は、株式会社o3peace(オースリーピース)代表取締役社長の萩原 祥志様でした。タイトルを『世界初!門型のオゾン発生器「オゾンゲート」誕生の軌跡と開発秘話』として、オゾンについての基本の話とともに、ベンチャー企業とはどのように立ち上げ、そして発展してゆくかという内容でした。すばらしい挑戦をされている、元気の出る内容でした。ありがとうございました。


萩原社長の自己紹介から始まり、オゾンとの出会いがありました。お名前の祥志をよしゆきと命名由縁から始まり、祖父祖母様の年齢が107歳と106歳でご健在であり、本日の東研でのご講演の話もおふたりに行い激励されたと伺い、萩原社長の活力の源がご家庭にあることを知りました。
社長は、30歳から仕事をすると決め、それまではバックパッカー、即ち身体ひとつで世界中を旅して廻られたそうです。萩原家では「長男がドロップアウトした」とも言われたとか・・。Going My Way. 中々できることではありません。国内で期間工として働き、そのお金で豪州・欧州・アフリカ・中南米・アジアなど、文字通り世界中を回り、多くの友人・知り合いもできたとのことです。実行力と度胸の良さは並大抵ではありません。世界中の食べ物のこと、美人美男のことなど、聞けは聞くほどその経験がうらやましく感じてしまいます。ひとには話せないことも数多くお持ちであること、容易に推測できます。すばらしい人格が形成される時期であったこと、今の社長の魅力の源泉となっていると感じた次第です。
ドイツで飲んでいる時、知り合いが急性アル中になり大変、救急車です。それに同乗した際に初めてオゾン発生器と出会ったとのことです。その後、そのことはしばらく忘れ、決めていた30歳の時に独立。学習塾で働くことから始められ、識字率の低い国に読み書きそろばんを広められないかと思い、そして香港に会社を設立。日本の町工場の技術を世界展開させようを深く考えている中、あのオゾンが頭をよぎり、オゾン発生器製造の会社に声を掛けたとのことです。オゾンは、除菌や殺菌効果のあることは実証済であり、今のコロナ菌も不活性化するという論文も出ているとのことです。このオゾンの効果を、形をゲート状にし、ひとがくぐることでコロナ菌を除菌してしまおうという製品を造られたのです。すでに沖縄はじめ国内各所にこのオゾンゲートが設置してあるそうです。誠にすばらしいことです。
荒々しいダクトの付いている試作機の説明から、現時点での課題もお話しいただけました。状態が不安定であるオゾンという気体、これをどのように制御するのかに真っ向から挑戦をされています。オゾン発生器の実物もお持ちいただき、私どもにオゾンそのものの匂いを体験させていただけました。東研の会場内に万が一コロナ菌があっても、全て除菌してもらえました。
空気も水も浄化できるオゾン、この利用技術は益々発展する市場とのことです。不安定なものは「山の天気、女心、オゾン濃度」とのこと、制御できるのは萩原社長以外にありません。o3peace萩原社長の益々のご活躍を大いに期待しております。本当にありがとうございました。

第743回 日曜発明学校(2021/12/12)

ご講演は、株式会社ノエルコーポレーションの代表取締役社長の野々宮 猛様でした。タイトルは『Nゲージリニアに至る玩具開発』として、ドラえもんで始まり、デロリアンで締めるという構成、夢の溢れる玩具開発のお話しでした。
ノエル様の第一号玩具、ドラえもんエアウォーカーからです。玩具基準を超えた安全を求められ苦労されたこと含め、少し失敗の事例でした。しかし、野々宮社長のすばらしい操作技術で、相当多くの試作をされていることがわかります。・・・気持ちのいい飛び方でした。


さて、浮上・浮遊という単語をもとに、普及し尽しているドローンでないものを創りたい、この挑戦です。浮くことに使う磁石、N極とS極の反発だけでは特許がとりにくい中、デザイン・意匠、そして推進力で勝負した。リニア玩具の開発物語です。アメリカ特許が絡む技術ではなく、JRのためにも日本製にこだわったというお話しでした。大手玩具メーカーから提案技術「変換コイル」を使わない方法、有志で考えに考え抜き、多くのダメダシと、膨大な手作業を繰り返し、そして試作品を作る。そして動きを評価し再度の試作に移る。そして動かし、さらに改良。コイルの製作、赤外線センサーとリレー、サスペンション、重量バランスなどなど、いずれも玩具開発とは思えない高精度の開発であることがよくわかりました。
そして浮遊し走行するリニアができた。しかし、それだけにとどまらず、ディスプレイモデルへの挑戦が続きます。手軽な価格設定で、購入者に不思議さとやすらぎを与える玩具です。 会場に現物を持ち込みいただき、私どもも手に触れることができました。力を加えずとも動くサマ、この何とも不思議なやさしい感覚は、多くのひとに感じてもらえることでしょう。
ディスプレイモデルでは、銀河鉄道999でも脚光を浴び、Back to the Futureのデロリアンにも挑戦中とのことです。ファンにはたまらないディスプレイになります。
お話しの中では、当然JR関連の会社や団体のお話しがあります。玩具といえど、多くの方が注目されている活動とのことです。本物のリニアについてのここだけの話もありがとうござました。加えてリニモの構造もよくわかりました。
開発についての数々のお話しは、さすが技術屋さんだと思わせるものがあります。しかし、その中に、JRだから日本製で作りたいとか、依佐美の鉄塔「ニイタカヤマノボレ」のエピソードなどもあり、芯の通った、そしてやさしさも感じられる野々宮社長でした。
今は12月です。クリスマスという意味のあるノエルがある社名とのことです。多くの人々に夢ある浮遊・浮上玩具の開発をされ、益々ご発展されんことを大いに期待しております。何度もリスケいただいたご講演、本当にありがとうございました。