第747回 日曜発明学校(2022/6/19)

ご講演は、障害者福祉施設サンサン大府の施設長、塚本鋭裕様でした。演題を『障害者福祉施設におけるペットボトルオープナーの開発等について』として、お話しをいただきました。このペットボトルオープナー、いくつも会場にお持ちいただき、私どもも手に取り、使い勝手を確認することができました。
お話しは、まずサンサン大府様の概要と、障害者の方が行われている仕事振りなどのお話しです。全盲や車いすの方でも、自分の力が発揮できるよう、仕事には多くの工夫をされています。社会のために働くことを重視され、受託された内職作業などをされています。しかし、より意識を高くするために、サンサン大府様での自主製品を作り、そして販売する活動を始められました。
生活の中、指先に力が入らないとペットボトルのフタを開けるのが困難なことに注目され、例えば百均などで販売されているペットボトルオープナーを試し、長さや機能など、使い勝手が少し違うことに気付かれ、そして自主製品の開発に移られます。
自助具をボランティア製造されている地元企業様とともに、最初の簡単なモデル製作から始まり、いくつもの改善を繰り返し、今の形に至ったとのことです。ペットボトルだけでなく、缶のプルトップも対象にするなど、機能追加も行い、デザインにも注意をされました。
朝日新聞社との接触がありました。新聞の「声」欄にペットボトルで困っている内容があり、ちょうど開発中であったため、連絡をされました。記者の方が来られ、取材を受け、そしてサンサン大府様の記事掲載となったわけです。それは地域版での掲載でしたが、日本全国から問合せが入ります。その反響の大きさなどの実例をお話しいただきました。新聞というマスメディアの力を感じざるを得ません。中日新聞への掲載を期待したいところです。

 

関連書籍「重症筋無力症」のご紹介、そして実際にこのオープナーを利用したひとの声、生のお話しとして、説明をいただきました。利用者からの感想・意見というものの重要性を再認識しました。「・・・アレッというほど簡単に空いたのにはビックリ・・・」という表現などに、パワーをもらえたとのことでした。
販売面でも努力をされています。他の福祉施設での開発製品とともに、ネット販売をされています。また、女性に受けがいいこともあり、ネイル・マニュキュアショップなどにも展開されています。お話しにもありましたが、自動販売機に備えてあれば、助かることも多い事と思います。(ガラス瓶に栓、この飲料時代は、確かに自動販売機に栓抜きが付いていました。)
サンサン大府様では、今回のオープナー以外にも、いろいろなモノを工夫、実際に作り販売をされています。本当に素晴らしい活動をされています。その製品の中には、確実に障害者の方による手間が入っている製品となっています。その独自の価値、今後さらに脚光を浴びることと思いました。益々のご発展と、塚本様のご活躍を期待しております。本日は、本当にありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。