第743回 日曜発明学校(2021/12/12)

ご講演は、株式会社ノエルコーポレーションの代表取締役社長の野々宮 猛様でした。タイトルは『Nゲージリニアに至る玩具開発』として、ドラえもんで始まり、デロリアンで締めるという構成、夢の溢れる玩具開発のお話しでした。
ノエル様の第一号玩具、ドラえもんエアウォーカーからです。玩具基準を超えた安全を求められ苦労されたこと含め、少し失敗の事例でした。しかし、野々宮社長のすばらしい操作技術で、相当多くの試作をされていることがわかります。・・・気持ちのいい飛び方でした。


さて、浮上・浮遊という単語をもとに、普及し尽しているドローンでないものを創りたい、この挑戦です。浮くことに使う磁石、N極とS極の反発だけでは特許がとりにくい中、デザイン・意匠、そして推進力で勝負した。リニア玩具の開発物語です。アメリカ特許が絡む技術ではなく、JRのためにも日本製にこだわったというお話しでした。大手玩具メーカーから提案技術「変換コイル」を使わない方法、有志で考えに考え抜き、多くのダメダシと、膨大な手作業を繰り返し、そして試作品を作る。そして動きを評価し再度の試作に移る。そして動かし、さらに改良。コイルの製作、赤外線センサーとリレー、サスペンション、重量バランスなどなど、いずれも玩具開発とは思えない高精度の開発であることがよくわかりました。
そして浮遊し走行するリニアができた。しかし、それだけにとどまらず、ディスプレイモデルへの挑戦が続きます。手軽な価格設定で、購入者に不思議さとやすらぎを与える玩具です。 会場に現物を持ち込みいただき、私どもも手に触れることができました。力を加えずとも動くサマ、この何とも不思議なやさしい感覚は、多くのひとに感じてもらえることでしょう。
ディスプレイモデルでは、銀河鉄道999でも脚光を浴び、Back to the Futureのデロリアンにも挑戦中とのことです。ファンにはたまらないディスプレイになります。
お話しの中では、当然JR関連の会社や団体のお話しがあります。玩具といえど、多くの方が注目されている活動とのことです。本物のリニアについてのここだけの話もありがとうござました。加えてリニモの構造もよくわかりました。
開発についての数々のお話しは、さすが技術屋さんだと思わせるものがあります。しかし、その中に、JRだから日本製で作りたいとか、依佐美の鉄塔「ニイタカヤマノボレ」のエピソードなどもあり、芯の通った、そしてやさしさも感じられる野々宮社長でした。
今は12月です。クリスマスという意味のあるノエルがある社名とのことです。多くの人々に夢ある浮遊・浮上玩具の開発をされ、益々ご発展されんことを大いに期待しております。何度もリスケいただいたご講演、本当にありがとうございました。

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