第741回 日曜発明学校(2021/10/10)

ご講演は、株式会社さくら酒店代表取締役の近藤悠一様でした。タイトル『閉塞的・閉鎖的状況を打破し、日本酒業界に革命を!』として、力強く論理的なお話しをしてもらいました。すばらしい資料を作られた長谷先生にもお越しいただきました。お忙しい中、本当にありがとうございました。
今の政治家なんかより実行力のある改革をしている方、と私からご紹介しましたが、ご講演が終わり、それが正しかったことに少し自信が付きました。

その実行力とは、米国留学時の「ユウイチは国に戻り何をするのか?」との質問を深く考え、日本独自の「日本酒」の現状と未来を強く問題意識したことが始まり。そして、ビジネス化に向かい逆算の工程(3+6+1=10年)を計画し、そして行動へ。最初の3年は世間の厳しさを先物取引会社で鍛え、次の6年は「日本酒の山中」で酒のノウハウ・修行を着実に行い、締めの1年でビジネスモデルを確立、計画通りに進めたということです。殆どのひとにはできない、本物の実行力です。実際には10年ではなく9年に短縮し、さくら酒店を創業。その実績は、緻密な計画と強い信念のある証拠です。
さくら酒店で何をされているか。経営理念「日本酒であなたの笑顔を作ります!」に合わせ、業界初の取り組みを数々採用し、従来からの日本酒を取り巻く業界体質の改革を行いながら、新たな市場を開拓するという、これまた離れ業が行われているのです。酒類業界の体質を変えるなどということは、まず普通では全く無理なのです。それをやってしまうのは、その信念が本物である以外には考えられません。SNS活用を「ファンを創る」に徹底しているとのこと、今の社会を引っ張っているビジネス先端のパワーを感じます。いずれも本質をとらえた作戦です。
日本酒を取り巻く環境、国の政策を吟味し、そこからキーワードを「和食とともに世界展開」とし、合わせた戦略・戦術を展開されています。酒造業界の衰退傾向という条件をも考慮し、まず「-5°C熟成」を骨格とします。そして、それを武器に①輸出事業 ②EC事業 ③サブスクリプションサービス ④飲食店事業 を精力的に展開中とのこと、こんなに数々の事業を行なわれているのには、本当に驚きです。
経営もユニーク、二人の社長体制です。もうひとりの社長、駒澤社長のオーストラリア留学、香港でのバーテンダー経験を基にした、日本酒のブレンドへの挑戦なども披露いただきました。誠に独創的、大いに刺激を受けました。
私は、お話しを聞いた後に、少なくなる蔵元のストッパーになり、この日本酒のバリエーションのすばらしさを残してもらいたいと思いました。この繊細で優雅な飲み物を残してもらいたいものです。
近藤社長の座右の銘は「一燈照隅、万燈照国」とのこと。お話しにあった、真っすぐの信念のまま進んでもらい、「多くのひとが笑顔になる日本酒のある生活」を実現してもらいたいと本当に思います。
さくら酒店様のご発展、近藤社長の益々のご活躍を期待しております。新型コロナ禍により、何度も講演日時が変更になったにも関わらず、快く実現いただき、心より感謝申し上げます。

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