第737回 日曜発明学校(2020/11/8)

ご講演は、有限会社大橋量器の代表取締役、大橋博行様でした。演題を「伝統と地場産業の生きる道」として、最初に、全国の〼製造シェア80%の大垣市と名古屋市の堀川沿いとの、ご縁から教えていただきました。明治時代に名古屋で修行をした職人さんにより、大垣での〼作りが始まったとのことです。
大橋量器という会社様のお話しがありました。1950年創業の会社様です。大橋博行社長は、大手IT企業に勤務されていた最中に、家業の大橋量器を継がれ、現在は、〼製造団体を取りまとめたり、地域各種団体の活動を精力的にこなされています。
まず、教えていただいたのは、〼の基本のお話しでした。計量単位として「一合」はよく聞きますが、その前後10倍ずつで変わってゆく単位は「一勺<一合<一升<一斗<一石」を教わりました。また、〼の材料であるヒノキについても、日本の森林率の話や沖縄首里城の建材の話などを織り交ぜ、香りや抗菌効果などのある木材であることを説明いただきました。

 
続いて、家業を継がれた後、現在までのご苦労話がありました。私どもが、一番伺いたいところです。お父様との考えの違いは、場合により振り切り、新しい事への数々の挑戦をされてこられたお話しでした。「販路の開拓」「量から品質への転換」「強みを生かすこと」「NO!と言わない営業」など、それぞれ、いくつもの失敗や反省を重ねられたとのことです。〼にこだわる、〼という製品を、しっかりとじっくりと見つめ、時に、お父様との取っ組み合いもあったことなど、生々しいお話しをご披露いただきました。
その経緯を、第一の危機「自分の力不足」、第二の危機「需要の減退」に整理されていること、経営者様でしかわからない世界と感じました。
現在のビジネスになる「ターニング・ポイント」もお話しいただけました。B2Cを狙った実店舗の時です。奥の細道、結びの地に、「桝工房ますや」を開設された時が、その時期とされていました。大手メディアとのお付き合いも、その時点からスタートしたとのことです。その時に女神が降りてきたのかな、などと思い、話を伺っていました。現在では、Webshop「桝工房桝屋」も開設されているとのことです。
店舗での活動と合わせ、経産省「地域資源活用プログラム」や、長期インターンシップの活用などにも積極参加され、学生など若手の意見を尊重され、新ビジネス展開をされてこられました。デザイナーの方々とのコラボ、海外への積極展開など、その精力的なご活動は、なかなかできるものではありません。多くの意見を聞き取り、それをモノとして実現させ、販路を開拓してゆくことなど、いずれも難しいこと、それを行われています。
現在も、新需要を作ることを念頭に、多くの特に若い力とともに〼の可能性を追求しておられるとのこと、よくわかりました。
〼文化の普及促進および大橋量器様ビジネスの益々のご発展をご活躍を大いに期待しております。本日は、丁寧でやさしいご説明、ありがとうございました。

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