第734回 日曜発明学校(2020/7/12)

ご講演は、有限会社ノヨリの代表取締役、野依克彦様でした。「かざり」職人の世界につき、演題を「錺金具、継ぐ技・こころ」として、丁寧に教えていただきました。ご多忙の中、本当にありがとうございました。
マスクを外されれば、芸術家のご風貌。職人とは芸術家さんなんだ! と感じいった次第です。
さて、お話しですが、錺(かざり)金具職人の正式名称から教えていただきましたが、あまりにも長く、書き留められませんでした。確か、「経済産業省・・・・・伝統工芸士」であったような・・・。間違いであれば、失礼しました。今回お話しの「尾張仏具」は、経済産業省が指定する伝統工芸品なのです。


以下、ご講演の要点とします。
まず、尾張仏具と、名古屋仏壇・三河仏壇との違いを含め、歴史的な観点からお話しがありました。始まりが名古屋城築城の宮大工・寺大工からとのこと、大須観音から東別院あたりの仏具商が栄えているお話し、尾張仏具は京都と並ぶ一大生産地であったことなどを説明いただきました。
その中、ノヨリ様は1970年に4代続く錺屋さんから独立されたとのことでした。そもそも「錺」とは何かということで、やさしく丁寧に、錺金具の工程について教えていただきました。
全12工程「金取り⇒・・⇒下絵⇒・・⇒しべ打ち⇒魚々子(ななこ)⇒・・」という、それぞれに伝統技術ならではの工程です。細かなツブツブを打ち込むことを「ななこ」と呼ばれていることは、自然に記憶してしまいました。やさしい言葉です。
さらに、以前にテレビ出演された映像をご披露いただきました。(こちらの段取りが悪く)音声なしでしたが、映像内テロップには「ひとつひとつ納得する仕事!」「魂を込めて彫る!!」など、職人気質を強く感じる文字がありました。・・・やはり「魂を込める」と出来栄えが全く違うのだろう、と考えてしまいました。
基本を教えていただいた後、取り組まれている事例を、本当に数多くご説明いただきました。「相手様が喜ばれる絵柄を掘る」を念頭おき、製作されているとのことです。龍・リス・亀・鳳凰、ブドウ・瓢箪・竹などが、大きなものでは名古屋城の本丸御殿の錺、小さなものではタックピン(背広の襟などに取り付ける錺)などに、魂を込めた丁寧さで、誠に繊細に、格調高い色合いに加工されたものを、ご紹介いただきました。会場に、多くの作品を持ち込みいただき、間近に「錺」伝統工芸を拝見できました。
伝統技術をつなぐ職人様がいなくなっては、伊勢神宮の式年遷宮はじめ、幾多の伝統文化を引き継いでゆくことができない。今、職人が減少している中、次の世代が引き継ぎやすい環境づくりに挑戦されているとのことです。日本のため、益々のご活躍をされんことを期待しております。ありがとうございました。

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