第723回 日曜発明学校(2019/5/12)

東研60周年記念の特別講演には、中日新聞論説委員の飯尾様にお越しいただきました。テーマを「持続可能性の時代に」として、今の時代と、発明活動の関係につき、お話しをいただきました。東研60周年に合わせ、60年続いているクラウンズ(ゴルフ)を例に挙げられ、こんなに続ける事は、大変めずらしいことであると、お褒めいただくところから始まりました。
お忙しい中、本当にありがとうございました。以下、ご講演の要約となります。

1960~70年代の高度成長時代には、荒地開発用の科学肥料としてチッソが必要であることを第一とし、大きな公害問題が発生してしまったのです。四日市公害もしかり。この頃の学会では、例えば公害物質であっても、広大で無尽蔵の海の水、これが薄めてくれる、などという、誠に環境意識が欠けていた時代でもあります。
しかし、その後の研究や、阪神大震災時の耕作地の荒廃実例などにより、環境は人が創るもの、人は環境維持を続けるもの、という認識が芽生えてきたのです。

海はでっかい水たまり、しかし既に「1.1℃」も上昇しています。このヒートアイランド現象始め、数多く現われている環境問題や困難な課題に対し、先進国が活動を始めました。
2001年には、MDGsという目標を作りました。産業の強靭化においても、不平等をなくす活動も、暮らしのインフラを整備する場合も、プラスチックの削減行動も。ミレニアム千年紀を意識した活動が必要であるということです。近年、MDGsを受け継ぎ、新たな17の開発目標を宣言し、人類として対応することになりました。これが、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)であり、2015年9月に国連で開かれたサミットの中で世界のリーダーによって決めらました。
しかし、現在、この目標は達成されていません。間もなく開催される大阪G20でも、この内容も話し合われます。脱炭素社会、CO2排出ゼロの技術革新などが、特に注目される業界になってきます。安城市にメトロ工業という会社があります。あのエジソンがつくった会社GE、そのGEが注目している企業であり、カーボンフィラメントを製作しています。大きな環境貢献が期待される技術です。

高度な技術だけでなく、私たちにもできる環境活動があります。私たちは、暮らしの中での工夫をしています。もったいない意識、昔ながらの生活の知恵、これらを大切に生活しています。これらには、SDGs持続可能性のヒントが多く含まれているのです。それらを、さらに工夫するという発明活動、ここが大きく期待されるところなのです。例えば、ペットボトルは、自然に分解するのに400年もかかるのです。何とか、しましょう。
世界中が持続可能性の時代です。これを強く意識し、発明活動されることを期待します。

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