第722回 日曜発明学校(2019/4/14)

午前は、模型飛行機製作家 竹内史郎様による『私を40年余り遊ばせてくれたピーナッツスケール』のご講演でした。専属パイロットでもある奥様とともにお越しいただきました。寸法を入れないという、独自の飛行機設計図も準備いただき、また、十機以上の模型飛行機を持参されての、お話しでした。
ピーナッツスケールという模型飛行機は、翼巾330mmのものを差し、それより小さい翼巾200mmのものを「ピスタチオスケール」、大きい翼巾450mmのものを「ウォルナッツスケール」と呼ぶそうです。ナッツの種類で表現した、世界標準の呼び方だそうです。


そのピーナッツに40年間、虜になっているというお話しですが、その前段がありました。小学校時代からグライダーの操縦やプラモデル作成の好きな子供であり、夏休みには「紫電」も作った。中学時代、雑誌「模型とラジオ」に影響を受け、バルサ材(バルサという、エクアドル産の木から作られた材料。軽くやわらかいため、加工がしやすく、模型工作に広く使われている)と出会い、セスナなどを製作していた。歌・ギターにも嵌り込んだ時でも、紙飛行機60機、グライダー模型作りをしていた、とのことでした。私の知り合いにも、学生時代に模型に集中していた人も居ましたが、大抵は、このあたりで離れてゆきます。しかし、竹内様はさらに深く続きます。
雑誌「Uコン技術」に掲載の設計図を見て、「こんなもん、飛ぶはずがない」と思い、普通はそこで終わるところ、設計図に合わせ作ってしまった。そして、それが予想外に飛んだ。40年以上に渡るピーナッツスケールとの付き合いの始まりとのことでした。ピーナッツの取り組まれた後、奥様からの一言が、大きな分岐点であったことも披露いただきました。「ピーナッツスケール、ひとりじゃ広がらないよ!」と。広告を出し、仲間を集め、現在の「庄内ピーナッツ」に至ったとのことです。
TV「おとなの秘密基地」に出演された映像を見せていただきました。その中には、竹内様の秘密基地、ピーナッツが溢れる格納庫が映されていました。集中できる趣味があり、それを自由にできる環境は、まさに理想的です。庄内ピーナッツの皆さまと、実際に飛ばすシーンもありました。誠に気分の良い時間であろうと、つくづく感じました。
お話しの後は、飛行実演です。「作る楽しみだけでなく、飛ばす楽しみがある。ひと粒で二度・三度おいしいのがピーナッツ」と表現されていました。重くなると飛びにくいが、スケールは形が命のため、なかなか軽くできない。動力のゴム幅を調整したり、巻き数を調整することで、うまく飛ばすのがコツとのことです。専用にゴム巻き機で、その時は549回などと正確さの説明がありました。また、調子の悪い部分の修復実演が良かった。軽いお話しをされながら、模型の修復・調整があり、見事に会場内で飛びました。なかなかの年季の入った技術です。世界大会などでは、このリペア技術が差になるとのことでした。
材料費が掛らない世界とのことですが、その設計図を自らが製作、一機を製作するのに1ケ月という世界は、中々できるものではありません。ゴム動力をさらに追及、空飛ぶ自動車にも挑戦中とのことです。益々、有意義なピーナッツ人生を送られ、その世界を拡げられんことを、大いに期待しております。竹内様、奥様、本当にありがとうございました。

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