第719回 日曜発明学校(2019/1/13)

午前は、東海機器工業株式会社会長の内藤誠治さまより『知っているようで知らない畳の話』のご講演でした。畳には深い文化があり、今後の可能性も大きく秘めた製品であることが、よくわかりました。年始で公私ともご多忙の中、多くの資料もご準備いただき、また主に国内でご活躍との内藤慎治さまにもお越しいただき、本当にありがとうございました。私たちの周りに普通にある「畳」ですが、ご講演の後には、「畳」というすばらしい存在に感謝をしたくなったご講演でした。以下、要点のみ報告とします。
まず、東海機器工業さまの畳製造機への経緯のお話しでした。東研発足と同じ昭和34年から始動され、その時期の畳不足を解消するため、職人さんの反発を覚悟で機械化に挑戦、尺貫法を残すなどを考案され、粘り強い営業を突破口とされた事業とのことでした。
畳そのものの製造や畳の構造についても教えていただきました。「たたみどこ」「たたみへり」「たたみおもて」という単語が踊り、職人さん作業としてどこを残したかなど、丁寧に解説いただきました。

 

圧巻は、日本の歴史上、しっかりと畳文化が存在しているというお話しでした。何と、古事記にも日本武尊が畳で荒れた海を鎮める話のあることや、畳の祖神祭として「彦火々出見尊=山幸彦」があることから始まり、元々は天皇の寝所であり移動可能な家具?的なものであったこと、寝殿造りから書院造りへの建築様式の変化にも大きく畳が関係していること、「おもてなし」は畳での接待とのこと、高山陣屋を例とした紋縁・無地縁・縁なしの部屋のお話し、北斎漫画にも畳は出てくること、足利義満が使ってはいけない畳縁を初めて使った話など、畳観点からの歴史談義には、全く驚くばかりでした。歴史文化財などを見る機会があれば、その際には思い起こしたい内容ばかりでした。
また、イグサの効果効用についても、丁寧に説明いただきました。吸放湿・断熱・遮音防音・転倒衝撃吸収・抗菌・鎮静・リラックスなどの効果があるとのこと、整理して説明されれば、なるほどすばらしいこと、再認識です。また、畳文化・畳普及の世界事情についても、事情を教えていただきました。驚きばかりです。和食同様、畳も日本文化として着実に普及し続けていること。茶道、生け花や着物などとのコラボによる展開で、しっかりとした日本文化の一角としての地位を築かれていること。特に外国で理解を得るために、空間演出をされていること、どの場所でも大好評のミニ畳作りなど、誠に活気ある活動をされています。

会長におかれましては、全国各地および海外への畳文化普及のため、数多くの活動をされていることも、充分理解できました。少子高齢化・災害時支援など、これからの社会ニーズに合わせた活動にも積極策を打たれていることも、頼もしい限りです。
最後に、私ども個人発明家に対しても言葉をいただきました。「コトがあってモノがある。コトが先。よってモノ語りが必要となる。」「良いアイデアがあれば内緒で・・・。」
日本文化「畳」、益々の普及と少しでも「みやび」に近づく社会実現に向け、東海機器工業様の益々のご発展とご活躍を期待しております。新春1月、本当にありがとうございました。

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