第714回 日曜発明学校(2018/ 8/12)

午前は、名古屋大学減災連携研究センターの倉田和巳准教授様に、演題を「耐震対策をすすめるための教材開発と活用 ~教育啓発現場の裏話~」としてご講演をいただきました。
終始、笑顔溢れ、裏話もキッパリと言い切る口調でのお話しであり、内容はよく理解できました。多くの資料や教材セットもお持ちいただき、また「発明」に合わせた内容も入れていただき、本当にありがとございました。以下、ご講演の要点とします。

   

始めに、「30年以内に大地震が来ると思う人?」アンケートです。3名のみが「来る」と挙手。続いて「1週間以上の備蓄のある方?」に対しては2名の挙手。このやや低めの防災意識の中、最も重要なことは何かを教えていただきました。
大災害の際、「名古屋は対策が遅れる地域!?」というかなり推測の入った点。意識を高める為のご説明ですが、震災対応の順番としては、静岡・東京・大阪の後に「名古屋もあったわ」という程度と思っておきましょう、という分りやすく具体的なお話しでした。またトリアージのお話し。災害時ケガをした人に対し、その処置優先を分類する「カラー表示」のことです。「緑」はほっといてもよし、「黒」は見捨てられるなど。
即ち、防災で一番大切なことは、「家を壊さない。ケガをしない」とのこと。ここをしっかり覚えておき、日々の生活をすることが重要であるとことを、まず教えていただきました。
その後は、教材「ぶるる」のご説明です。その進化過程などを、現物や映像などで説明いただきました。進化の上では、その不具合・課題があり、それを克服するために、次々と教材を開発されているとのことでした。「手回しぶるる」から「電動ぶるる」、その後の「台車ぶるる」の運用の手間を少なくするため、今回実演の「ピノキオぶるる」(↑左)、パラパラ漫画教材や「自走式ぶるる」、誰でも家で実験できる「紙ぶるる」など、開発過程をわかりやすく、楽しくご説明いただきました。すばらしい力作揃いで、参った次第です。
その後、耐震基準についてもお話しがありました。現在の耐震基準が震度「6弱」と「6強」の間に設定してあること、シロアリ被害があれば耐震ゼロということ。インパクトの強いお話しとしては、名駅界隈は軟弱地盤の最たるところであり、また人はそこを選んで高層ビルを立てている、何とも組合せの悪いこと、これは不動産価値と安全性が逆方向であるというお話しをいただきました。心すべきことです。
(↑右 軟弱地盤+高層ビル、大きく揺れる実験)
加えて、最近の技術動向に合わせたAIやVR、プロジェクションマッピングへの取り組みなどのお話しもありました。
最後に、日本唯一の大学運営防災施設、減災館についてのお話しがありました。4F建て六千屯の建物自体が実験装置であること、これを実現しているとのことです。
倉田様には、お忙しい中ご講演をいただきまして、本当にありがとうございました。私たちの防災意識を「家を壊さない、ケガをしない」ことを自分で考えることが大切。かなり後押しをしていただきました。貴センター様の益々のご活躍と「ぶるる」進化を心から期待しております。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です