第710回 日曜発明学校 (2018年4月8日)

午前の講演は、クリエーター都築数明様でした。愛知県知財総合支援窓口の平井様から、「東海地区ですばらしい活躍」としてご紹介をいただき、ご連絡をさせていただきました。本当に日本のあちこちに行かれているお忙しい方であることがわかりました。都築仏壇店の経営とともに、クロート・クリエーションを立ち上げられ、時代に合わせたユニークな創作活動をされています。

 
ご講演の要点です。さわりでは、独自の創作活動と仏壇の関わりをお話しいただきました。家制度が崩れている日本において、仏壇への要望が変わってきており、例えばペット仏壇など脚光を受ける時代背景を考え、今までにない発想から、「人間が入る」「角をつける」などの仏壇を創られたそうです。創作当初は、由緒ある三河仏壇のお歴々からは「三河仏壇を名乗るんでない!」、寺のお坊さんにはおこられるなど、四面楚歌から始まったとのことです。克服策は「おっしゃる通り」と言うこと。めげずに活動を続けられ、徐々に認められるようになったとのことです。
これらの活動の「心構え」「思い」についても教えていただきました。仏壇を作成するには8つの職種が必要、即ち近隣にその職人さんたちがいるということですが、仏壇が売れない時代のため、その職人技術を何とか他の産業に応用してもらえないか、伝統技術を守りつつ社会貢献になる、と発想されたそうです。
木魚の職人さんに至っては、全国で11人と少なくなっており、驚くことに全て愛知県におられるとのこと。衰退する伝統技術を守らないといけないという「正義」、これに今の時代に合う付加価値を想定され、「ウルトラ木魚」「漆マジンガーZ」などを製作したとのことです。それぞれ、かなりの高額にもかかわらず、国内外問わず、数多く出ているそうです。「正義」と「面白さ」の重なる部分を狙ったとのことですが、中々できることではありません。
「ウルトラ木魚」は、宗教とのコラボレーションでもあり、従来であればタブーの領域でした。また、ヒーローであるウルトラマンの顔を叩くとは何事か、とおこられることを想定されていた時、ウルトラマンのTV放映の中に「怪獣供養」という内容があることを発見されたとのこと。「ウルトラ木魚」と結びつけられたという、まさに偶然も手伝い、現在では円谷プロの式年供養に、ポクポクと「ウルトラ木魚」の顔が打たれているとのことでした。※ご講演当日は「ウルトラ木魚」出張中。どこかでポクポク・・・。
さらに「漆」を教えていただきました。「JAPAN」には「漆」という意味もあることから、漆とプラスチックは相性が悪いこと、世界に「漆」が広まってい理由に、日本のアニメーションが大いに貢献していることなどもいただきました。都築様は、「漆」とポップカルチャーとのコラボに取り組まれ、3Dプリンターを使った「どこでもうるしっき」に取り組まれているとのことでした。
今は、その活動をより強化するため、「三河職人セブン」を企画推進され、元々高度な技術を持っている職人の皆さまと、数多くの高精度の創作活動を展開されているとのことです。
幸せな町「幸田町」で生まれた都築様の創作活動、今後益々のご発展を大いに期待しております。
ご講演当日は、体温39度と体調不良の中、ずっと立ったままで、笑顔を絶やさずお話しをいただきました。ご講演の翌日には東京で「和田アキ子」コラボ企画が始まるというお忙しい中、本当にありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です