第709回 日曜発明学校 (2018年3月11日)

午前の講演は、旭電機化成株式会社専務、原 守男様でした。テーマを「企業が希望する個人発明のいろいろな事例と手順」として、期待通りの関西弁によるご講演をいただきました。 最初に、DVD映像で旭電機化成さま概要を見せていただき、どのような会社さまであるか、私たちが理解したうえでの本題ということです。

 
一台の車製造には、多額の金型代が掛っていることなど、ものづくりをする際には、初期投資がかかるということの前提から始まりです。作られている製品の中から、まず「レモンしぼり革命」「ごますり革命」のお話しです。実際にレモンを持ち込んでいただき、しぼりの体験も加えてもらいました。製品化には、本当に使い易いものである必要があるということです。この完成度にするには、それぞれにつき、長年の歳月と多くの試作が費やされていることを、言葉や画像などで伝えてもらいました。また、ネーミングについても、マスコミに受けてよかったなど、効果があった点としてお話しをいただきました。
続いて「とびでないラップホルダー」「コード巻き」です。それぞれにつき、発明された方との接触状況、製品化に至るまでの経緯など、具体的にここに書きはしませんが、人間模様といいますか、発明者の人生が見えるお話しでした。ビジネスから見れば、発明者として欠けている部分、突っ走ってしまう部分などを指摘いただいた訳です。
発案・思い付きから少しの試作品を作っただけでは、商品化にはさわり程度。その先には、パテント調査・設計デザイン・本格的な試作・量産・パッケージ・販売・・・などなど、多くの工程があるとのことです。それらを経てやっと商品化となることをしっかりと理解しておき、自分でできることは出来るだけ行っておいて、やっと企業の方に振り向いてもらえるという事です。試作品とは改善であり、本当に使える物に近づくということですから、特に身近な家族などの辛口評価を乗り越えて、試作を繰り返すことが重要であることを教えていただきました。
また、個人発明家として企業さまと付き合うには当然相性もあります。機会ある毎に顔を覚えてもらう努力を忘れず、また個人発明に少し手慣れた企業さまの方が組みやすいこともあるとのことでした。また、はれてパテント契約などとなった後でも、企業さまの活動に影響を与える個人販売活動は余り好ましくない事や、お金のにおいを出し過ぎることもよろしくないなど、ご経験に裏打ちされた、説得力のある注意点を聞かせてもらいました。
お忙しい中、私たちのためにご講演いただき、本当にありがとうございました。

※原専務さまには、午後の研究発表にも参加いただきました。いずれの発表も可能性があると講評いただきました。ありがとうございました。

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