第706回 日曜発明学校 (2017年12月10日)

午前中のご講演は、特許法律事務所「樹樹」弁護士・弁理士の加藤光宏様でした。数多くの知財案件を扱われておられる先生です。今回は、私たちに「知っておきたい契約の話」と題し、実例を多く取り入れ、わかりやすいお話しをいただきました。ありがとうございました。

契約という言葉からは、堅くて難しい世界であり、細かな字でいっぱい書いてあるものであり、殆ど読まなくても生きていけるものであり、保証人になると借金の肩代わりをさせられる恐いモノと思っています。

このイメージに対し、丁寧に教えていただいたのです。恐れるものでなく、自分にとっても書き換えられるものであり、また将来のことも考えて結んでおくてよいなどです。

恐れるものではないについては、「強行規定」という法律があり、よく聞く「常識外れの契約内容」は無効になることもあるということです。私はずっと、違法駐車10万円はないだろう、と思っていたので、大いに納得です。契約の文面通りに判断する欧米とは少し異なり、日本ではいくらかやわらかい解釈もあるとのことでした。きっと、それが日本なのでしょう。

さて、私にとっては発明に関する契約の場面は未だないのですが、きっと近い将来にあると思い、契約の文面についてのお話しを聞いていました。まず、心構えについてですが、「有利」と「利益」の違いがありました。オレンジを例にとったご説明、皆さん覚えていますか? 中身が欲しい人とマーマレードを作りたい人の話ですが、相手を理解して契約を結ぶとよい契約になるということです。なるほど。

契約書の押印・表現なども、今まで思っていたものとはいくらか異なることを教えていただきました。

そしてライセンス契約のお話しです。「さしすせそ」でライセンサーとシー、この覚え方は記憶しました。大河ドラマの真田紐がライセンス契約である、???、たまたま見ていたシーンなのでよくわかりました。アイデアとは、製作し販売できる人を集め、やってみようという気分になってもらい、実行してもらうということです。その際に、「真田の紐と言う事」など、行ってもらいたい条件をしっかりと約束しておくということ、まさにドラマの内容が契約であることがよくわかりました。

契約には、少し将来の事も考えておくと良いというお話しもありました。将来的に、どのように応用されてゆくかが分からないので、どのように使われても権利が継続するよう、契約内容を限定しないような文面に工夫しておくと良いということでした。また、どこかの会社と「販売数によってロイヤルティをもらう」契約の際、その会社が正確に販売数を教えてくれるのかについてですが、簡単に嘘がつけることなので、何とかならないかとずっと気になっていました。過去、東研の中でも、「契約している会社から販売数が正確に教えてもらえなくなったので、結局・・・・」などと話をされていた方もありました。効果的な策はないのかと思っていたのですが、今回、そのあたりを第三者をたてる契約でしっかりとさせることを教えていただきました。いゃ、スッキリしました。

聞き終えてみれば、契約を友好にいくか敵対でいくか、いずれの場合も相手の利益も考慮し、また将来的に不利にならぬよう契約内容は限定しないように工夫し、ロイヤルティ数量もはっきりとさせる契約が大切ということわかった次第です。何か、契約をしているシーンが来るような気がしました。

加藤先生、お忙しい中、やさしく丁寧に「私たちの聞きたい内容」を押さえたご講演をいただきまして、本当にありがとうございました。ご相談に伺うまでになるよう、頑張りたいと思います。

 

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